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2015/07/15 windows server2003 サポート終了を迎えた、今後のこと

Windows Server 2003が登場したころは、インターネットは一般的になっていたものの、「クラウド」という概念はまだはっきりしていなかった。グーグルは創業していたが、株式公開は2004年。
「クラウドコンピューティング」という言葉は2006年の「サーチエンジン戦略会議」で初めて登場している。
ヴイエムウェアの日本法人が創立したのも2003年で、マイクロソフトがコネクティクス社を買収し「Virtual Server」を提供したのも2003年だから、「仮想化」さえもまだまだ普及していなかった時代。
Windows Server 2003は「オンプレミスの非仮想化最後のOS」といってよいだろう。

Windows Server 2008/2012~仮想化&クラウドの時代に

2008年に登場したWindows Server 2008は、サーバー仮想化機能「Hyper-V」が標準装備され、使い勝手も大きく変わった。クライアントOSであるWindows Vistaの評判はあまり良くなかったが、Windows Vistaと同一カーネルのWindows Server 2008は好評で、翌年のWindows Server 2008 R2にスムーズにつながった。ユーザーからのフィードバックを元に細かな改善が行われたWindows 7は、Windows Server 2008 R2と同じカーネルを持ち、サーバー、クライアントともに人気OSとなった。

ただし、Windows Server 2003のできが良かったせいか、Windows Server 2008/2008 R2に一斉に移行するという感じではなく、Windows 2000をいち早く導入した企業からの移行や、新規ビジネスのための追加導入が多かったのではないだろうか。

最新のWindows Server 2012/2012 R2はHyper-Vの機能がさらに強化され、ストレージ機能なども意欲的な拡張が目立つ。クラウドとの連携も強化され、持ち込みデバイスを適切に管理する機能も追加された。

■Windows Server 2003の移行先は?

「2015年7月15日」に迎えたWindows Server 2003のサポート期限切れに伴う移行先としては、大きく二つの選択肢がある。
Windows Server 2008 R2
Windows Server 2012 R2

どうやら多数派はWindows Server 2012 R2のようだ。
主な理由は三つある。

Windows Server 2008 R2(Windows Server 2008も同じ)のメインストリームサポート期限が「2015年1月13日」と、あと半年を切っていること。新機能の追加は見込めないし、延長サポートも「2020年1月13日」とあと5年しかない。

②Windows Server 2003に比べると、Windows Server 2008 R2(Windows 7相当)も、Windows Server 2012 R2(Windows 8.1相当)も、現状と違うことには変わりないということだ。どうせシステムを変更するなら、最新OSの方がサポート期間は長くなる。

Windows Server 2012 R2の新機能を使いたいという積極的な計画。
サーバー仮想化機能のHyper-VはVMwareと機能面でも見劣りしなくなったし、スマートフォンやタブレットのサポートはWindows Server 2012 R2ならではの機能である。

■どうなる? これからのWindows Server

最近面白いのは、ITベンダーの一部が相変わらず新技術に消極的なのに対して、ユーザー企業の方が最新技術に注目していることだ。

例えば、Windows Server 2012 R2ではクラウドとの連携機能が強化されている。クラウドには多くの利点があるものの、オンプレミスのシステムにはないさまざまなリスクもある。そのため、一部のITベンダーはことさらにリスクを強調してクラウドの導入に消極的らしい。その原因は、利用者とクラウド事業者が直接契約してしまい、ITベンダーが飛ばされてしまうのではないかという不安や、従来と同じものを同じ品質で提供したいという責任感から来ているようだ。

しかし、ITビジネス全体を見ると、クラウドが提供するサービスの占める割合はそれほど多くない。もし、クラウドによって消える価値しか提供できないのであれば、そのITベンダーにはどのみち先はない。“ITベンダー飛ばし”は、世界規模で実際に起きつつあるからだ。「従来と同じシステムを提供する」という責任感も大事だが、変化する環境に順応できないのは問題である。

もちろん、Windows Server 2008 R2を使う積極的な理由がある場合は別だ。実際にアプリケーションの問題や構成上の問題で、Windows Server 2012 R2に移行できない場合も考えられる。しかし、その場合でも第一の選択肢はWindows Server 2012 R2であり、Windows Server 2008 R2は次善の策であるはずだ。

Windows Server 2003のサポート終了は、図らずもITベンダーの先進性を測る尺度にもなっている。変化の激しさが増すIT業界で、2バージョンに1回、10年に1度のシステム刷新で競争力が維持できるものではないだろう。

いつのころからか「枯れたシステム」という言葉が使われるようになり、技術に対して保守的な姿勢が強まってきた。しかし、ユーザー企業は徐々に攻めの姿勢に変わりつつある。Windows Server 2003という、オンプレミスの集大成であるOSのサポート切れを機会に、IT企業も思い切った変革を期待したい。

そして、
コンテナへ・・・

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